2025.10.24
たった1色で印象アップ!小口染め名刺の魅力|おすすめ用紙・事例紹介つき
名刺を交換したとき、ふと紙の側面に色が入っているだけで「おっ」と目を引く。
そんなさりげないこだわりやおしゃれを演出できるのが“小口染め加工”です。
最近ではブランドツールやショップカードでも人気が高まっています。
今回はそんな当サイトでも人気の小口染めをご紹介します。
活版印刷との相性も抜群の、おすすめの加工です!
◎小口染めとは
小口染め(エッジカラー)とは、紙の断面部分に色付けを行う加工のことです。
本や冊子では背表紙の反対側の開く部分を「小口」と呼びますが、
紙においては紙を切った断面部分のことを指します。
通常は紙の色になる小口部分に色があることによって、より印象的なデザインに仕上がります。
特に効果を発揮するのは、名刺ケースから名刺を取り出す瞬間。
名刺を差し出すときにも、小口の鮮やかな色はとても目立ちます。
色を付ける方法はさまざまですが、当サイトでは職人による染料の吹付加工を行っています。
紙や色によって吹付回数を変えるなど、一つ一つ細かい手作業で進めています。
小口という面積の狭い部分に色が入ることになるため、厚紙との組み合わせが人気の加工です。

◎小口染めをより印象的に見せるコツ
紙やインクの選び方で受ける印象が大きく変わります。
デザインの意図に合わせて選ぶのがポイントです。
・紙の厚み
より小口染めのインパクトを強めたい、という方は厚い紙を使うのがおすすめ。
活版印刷の凹凸がしっかりきいた名刺との組み合わせで、名刺の存在感が更に際立ちます!
(対象商品:小口染め超厚紙名刺・カード)
逆に、薄い紙に小口染めをするのもさりげないおしゃれ感があり、とても上品な仕上がりに。
やわらかく上質な印象を目指したい方にはこちらもおすすめです。

・小口染めの色×紙色の組み合わせ
蛍光色はインパクト大。小口染めの色の中でも人気の種類です。
ただし金・銀・銅以外の小口染め用のインクは透明性を持っているため、白以外の紙に小口染めをすると、紙の色の影響を受けます。
蛍光色を鮮やかに見せたい場合は、白い紙を使うのがおすすめです。
金・銀・銅の小口染めインキは、不透明性を持っているため、
黒などの紙にもそのままの色が乗ります。
ネイビーの紙に銀の小口染めなども、華やかな雰囲気が出ておすすめです。


◎小口染めにおすすめの用紙3選
1.特Aクッション(0.6mm , 0.8mm , 1.0mm)
→小口染め人気No.1。活版印刷の凹凸感と小口染めの発色のバランスが良く、どんなデザインにも合う万能紙。
名刺の厚みをしっかり感じたい方におすすめ。
2.グムンドコットン(210kg,420kg)
→ドイツ生まれの高級コットン紙。柔らかく上品な質感で、小口染めの発色をやわらかく表現できます。
活版印刷との相性も良く人気の用紙。
3.SSコースター(0.5mm,0.8mm,1.0mm)
→名前の通りコースターにも使われるほどのしっかりとした厚みのある紙。
カラフルな小口染めとの相性がよく、個性的で存在感のある名刺に仕上がります。



◎小口染めの事例紹介
・超厚用紙×蛍光カラー
名刺にインパクトを持たせたいならこの組み合わせ。活版印刷の凹凸感とあわさって、より強い印象を与えます


・コーポレートカラーを小口染め
印刷面と小口染めに同じ青を使用することで、全体に統一感を出しています。
お客様の中にはコーポレートカラーを使用したり、個人ごとに小口染めの色を変えたりする方もいらっしゃいます。


◎デザイン作成時・取扱時の注意点
・活版印刷のデザインは仕上がり線から3mm内側に収める
活版印刷で塗り足しがあると紙の断面に隙間ができます。
小口染めは用紙を重ねて断面に加工しますので、この隙間があると色素が用紙に染み入ってしまいます。
活版印刷のデザインは必ず、3mm内側までに収めるようにしてください。
※オフセット印刷・オンデマンド印刷はこの限りではございませんが、デザインによっては染み入りやすくなる可能性がございます。
・用紙の選び方
エンボス紙、コート系用紙、反りの出やすい紙、断裁面に紙粉が出る紙、和紙などは、色素が用紙に染み入りやすくなります。
小口染めでは使用できない紙や、選択時に注意書きのある紙もございますのでご確認の上ご注文ください。
・名刺の取り扱い
吹付による加工を行っているため、完全に色素が定着するのではなく色がついた粉が付着しているような状態となります。
そのため、乾き期間の長短に関わらず、フチの擦れにより色素が移りますのでお取り扱いにご注意ください。
小口染めは、名刺やカードのデザインに個性と印象を添える特別な加工です。
紙や色の選び方次第で、上品にも大胆にも表現が可能。
ぜひあなたのデザインにも、“断面までデザインされた一枚”を取り入れてみてください。
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(より高級感を出したい!という方には、小口部分に箔押しをする天金加工もおすすめです。
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活版印刷や加工に精通したスタッフが印刷の可否や注意点などをお応えします。
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