2026.08.07
【活版印刷FAQ】「パールインキを使ってみよう!相性のいい用紙は?」
活版印刷ドットコムでは、名刺やはがきをはじめ様々な印刷物を手がけています。
そこで【活版印刷FAQ】では、日頃いただくご質問・ご相談をもとに印刷のヒントやアイデアをお届けしていきます。
皆さまの制作におけるヒントや判断材料のひとつとしてご活用いただけましたら幸いです。
二回目のテーマは、「パールインキを使ってみよう!相性のいい用紙は?」です。
パールインキとは?
今回は、当サイトの標準色「color010 パールインキ」を紹介します。
パールインキとは、パール顔料と呼ばれる粒子などを透明なインキに混ぜたもので、真珠のような淡く柔らかな光沢を表現できるインキです。

伝わるでしょうか。
写真ではすこし分かりづらいのですが、角度によってさりげなく光るのが特徴です。
このインキが光を反射することで、メタリック感やパール特有のきらめきを演出します。
身近な例では、お札の偽造防止印刷や切手などにも使用されています。
「傾けると、真珠のような光沢が見えるパールインキは、お札の偽造防止のために用いられている技術ですが、普通切手や、特殊切手(記念切手など)にも使われています。
傾けると発色して見えるパールインキの特性を切手に用いることで、偽造防止効果だけでなく、デザインの一部として図柄を引き立て、各々の切手のテーマを表現するための一助ともなっています。」
装飾目的だけでなく、機能的な役割も担うことができるインキなんですね。
用紙によって仕上がりが大きく変わる
パールインキの発色や効果を十分に引き出すためには紙選びが重要です。
では、どのように使えば魅力的に表現できるのでしょうか?
今回、実際にいくつかの用紙に印刷して比較してみたところ、用紙との相性によってきれいに表現出来るものと難しいものがありました。
まずは「ハーフエア」「ディープマット」などの非塗工紙に印刷した場合はこちら。

印刷圧による凹みは出るものの、光沢はうっすらと感じられる程度で、パール感は分かりづらい仕上がりとなりました。

空押しサンプルと並べて比較してみました。違いが分かりにくいですね。
また、パールインキは前回ご紹介した白インキと同様に透明性を持っており、用紙の影響を受けます。

かなり透け感のある仕上がりとなっています。
可読性は低いので、使用できるデザインや仕様が限られてきそうですね。
パール感の出やすい用紙は?
「スノーブル」や「ヴァンヌーボ」といった微塗工紙にも印刷してみました。

先ほどの非塗工紙よりも、印刷圧による凹みとパール特有の光沢が出ていますね。
ちなみに、和紙用紙「とりのこ 極厚」にも印刷してみたところ、用紙の質感のおかげか綺麗に刷ることができました。

「とりのこ 極厚」は表面に凹凸が少ないので、パールインキをきれいに表現することができるんですね。
組み合わせには要注意!
そのほか、印刷時のポイントとして「後加工との組み合わせ」には注意が必要です。
PP加工(印刷物の表面にポリプロピレンフィルムを貼り、耐久性を高める加工のこと)など、表面を覆うような加工を施すとパールの光沢感が弱まってしまう可能性があります。
このように、用紙との組み合わせによって仕上がりが大きく変わるのがパールインキの特徴です。
使いどきの見極めが難しいインキではありますが、特性を理解し、適した用紙と組み合わせることで印象づける表現が可能になります。
ロゴなどのワンポイントで取り入れるなど、デザインを工夫しながらぜひ活用してみてください!
————————————————————
今回は、パールインキについてご紹介しました。
パールインキのような使いどころを選ぶ印刷は、組み合わせによる仕上がりの想像が難しいため選択のハードルが高くなりがちです。
当サイトは実物を確認しながら進めることが難しい分、より不安に感じられるお客様も多いかと思います。
そうした不安を少しでも減らせるよう、事例紹介やコラムを通じて情報をお届けしたいと考えています。
疑問や気になる点があれば、ぜひご相談ください。
できる限りイメージに近い仕上がりになるよう、私たちもご提案を行ってまいります。
次回もぜひお楽しみに!
———-印刷に関すること、お気軽にご相談ください———-
当サイトでは日々、さまざまな印刷のご相談をいただいております。
「これ、活版印刷でできる?」「他では断られたけれど実現したい」
そんなこだわりや想いをぜひ一度ご相談ください。
▶ [メールでのお問い合わせはこちら]
▶ [対面・リモート相談会のご予約はこちら]
———-実際に手に取れるサンプルも販売しています———-
用紙や特殊加工などを収録した、各種ペーパーサンプルをご用意しています。
まずは実際の質感を感じていただき、活版印刷ならではの表現をお試しください。